2月26日開催 第13回歴史かふぇ
公開日 2015年02月26日
2月26日、今年度2回目の歴史かふぇを開催☆
会場は和歌山市駅近くにあるギャラリー、Onomachiαさんをお借りしました。
今回のテーマは「江戸時代の旅人がみた和歌山」、
ナビゲーターは和歌山市立博物館学芸員の佐藤先生です。
まずはじめに西国巡礼のお話。
江戸時代は、寺院や神社への参詣、温泉など、旅行がさかんに行われた時代で、
和歌山にも他の地域から多くの人が訪れていたそうです。
旅の楽しみは温泉という点は今も昔も変わっていませんね。
旅人が残した旅日記をもとに、行程を解説していただきました。
紀三井寺にも多くの旅人が訪れ、和歌の浦方面の景色を絶賛したそうです。
紀三井寺には、ある逸話があります。
為光上人が大般若経を書き写し、山の中に埋めたところ、
女が現れ、龍宮に来てその教えを広めて欲しいと言った。
上人は聞き入れて、龍宮に3年間とどまり、上人が帰る時、女は宝を授けた。
そのうちの1つは大きな鐘で、海からその鐘を引き上げるため
布をかけたのが布引松であり、「布引」という地名の由来となったそう。
18世紀には、紀三井寺から和歌の浦への渡船が整備され、西国巡礼者の来訪がさかんに。
案内人の登場もこの頃だそうです。
他にも安珍と清姫、切目王子の伝説や、松尾塊亭と萍左坊など、
和歌山にまつわるお話をたくさんしていただきました。
後半は、和歌山大学観光学部でまちづくりのご研究をされている
永瀬先生に参加していただいて、和歌山の観光についてのトークセッションを展開。
永瀬先生は市駅まちづくりワークショップに参加されており、
ゼミでは、和歌山市駅周辺を対象とした調査?研究をされていて、
市民の方々にまちの歴史や現状を知ってもらうための展示会を実施するなどの活動をされています。
参加いただいたみなさんからたくさんの質問やご意見があり、
今回も大いに盛り上がった歴史かふぇとなりました。
次回の歴史かふぇは3月10日の火曜日に和歌山市民会館4階にある和室で開催します!
ナビゲーターは和歌山大学客員教授の鈴木先生、テーマは
「語られざる、知られざる紀州の和菓子の話」です。
今年度最後の歴史かふぇとなります。
お申し込みの上、ぜひご参加ください☆