3月10日開催 第14回歴史かふぇ
公開日 2015年03月12日
3月10日、今年度最後の歴史かふぇを開催☆
今回のテーマは「語られざる、知られざる紀州の和菓子の話」。
会場は和歌山市民会館の和室をお借りしました。
ナビゲーターは和歌山大学客員教授の鈴木裕範先生。
鈴木先生は「食文化を活用した地域づくり」をテーマに
全国各地を訪ね歩いてこられ、その研究対象の一つである和菓子。
「紀州の和菓子と文化を考える会」呼びかけ人代表としてもご活躍されています。
3月ということでお話は「雛の節句」からスタート☆
和歌山の「雛の節句」の伝統や湯浅町山田地区の雛祭り、
菱餅のお話を紹介してくださいました。
桃の節句によもぎ餅や草餅が作られるのは、よもぎの持つ独特の香りが、
魔除けや厄除けに通じるとして重要視されていたからなんですね~。
また菱餅は、「赤?白?緑」の3色が一般的ですが、湯浅町山田地区では、
「黄?白?緑」で、また所変われば「赤?黄?白?緑」の4色の菱餅がつくられるそうです。
柏餅についても紀州の地域性があるようで、所変われば呼び方も異なるのですね!
お話の第2部は、「羊羹」について???
羊羹の歴史やルーツについて詳しくお話いただきました。
駿河屋は豊臣秀吉に羊羹を献上し、秀吉に賞賛されたそうです!
そうして羊羹の駿河屋として名を広め、後に芥川龍之介にも気に入られたそう。
駿河屋の羊羹の歴史は日本の羊羹の歴史なんですね!
鈴木先生は、スライドでたくさんの和菓子をご紹介くださり、
さまざまな歴史や地域の文化についてわかりやすくご説明いただきました。
本当に貴重なお話をありがとうございました!
今回は、鶴屋忠彦本舗さんにお願いして、桃の節句の可愛らしい和菓子を
ご用意いただきました。
鶴屋忠彦本舗様、とても美味しい和菓子をありがとうございました!!
和菓子の後に、まちかどサテライトスタッフが立ててくれたお抹茶が☆
参加者のみなさまに好評で、参加者の方よりこんな素敵な感想がありました。
「城下町和歌山と和菓子の品格、日本文化の関係よく解りました。
特に和菓子の美しさ、四季の移ろい、お抹茶とのおいしさに
この国に生まれて本当にうれしく思います。」
和歌山の貴重な歴史や文化、地元を愛するみんなのちからで守っていけるといいですね。
今年度のワダイノカフェはこれでおしまい☆
来年度のワダイノカフェは月に1回程度、月ごとにテーマを決めて開催する予定です。
詳細は決まり次第、まちかどサテライトのHPでご案内させていただきますので
お楽しみに??