12月のワダイノカフェ「徳川頼宣入国400年、そして吉宗将軍303年」
公開日 2019年12月26日
2019年12月13日(金)、喫茶「シンプル」(和歌山市十二番丁82)でワダイノカフェ2019 vol.5を開催しました。
今年は紀州徳川家の紀州入国400周年を迎えたということで、和歌山大学名誉教授で日本近世史研究者の藤本清二郎さんにお話を伺いました。
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徳川頼宣入国400年、そして吉宗将軍303年
参加者の中には市立博物館や県立博物館で開催されていたイベントに行かれた方もいらっしゃり、興味津々な方々と共に、藤本先生のお話を聞きました。
今年は徳川頼宣の入国400年という節目の年ではありますが、「わかやま」にとって画期は3つ考えられ、どれを画期とするのがいいかという問題があるそうです。
画期とは、過去と新しい時代を分けること。
その画期に当てはまる出来事3つは、1585年の羽柴秀吉の紀州進攻、1600年の浅野幸長の入国、1619年の徳川頼宣の入国で、この問題はなかなか難しい問題だそうです。
さて、ここからが本題。紀州徳川家の中でも初代藩主の徳川頼宣と徳川8代将軍吉宗の話を伺うのですが、まずは徳川頼宣についてから。
頼宣は、家康の十男として誕生してから、紀州入国と政策、そして晩年と頼宣のあゆみを説明してもらいました。
また、頼宣と徳川家との関係についても話を聞いていきます。そこからの徳川本家と紀州徳川家の流れと関係を、家系図を使いながら教えてもらいました。
続いて、吉宗のあゆみや吉宗が行った政策などの話も聞いていきます。
吉宗も、御三家のように自身の血縁で、田安?一橋?清水の御三卿を作りました。
吉宗以降の将軍は、吉宗の直系もしくは御三卿から着任しており、吉宗の流れを汲んでいて、徳川家と紀州徳川家の繋がりを感じます。
また、朝鮮通信使が吉宗を謁見した様子は、朝鮮通信使の日誌に書かれているそうです。
先生からのお話を聞いた後は、参加者の方からの質問タイムとなりました。今回は、話を聞くだけではなく、先生が持ってきて下さった本もあり、その本の内容から質問されたりもしていました。
参加された方からは「いろいろ質問もさせていただけて有意義でした」「先生の豊かな知識を聞けて良かった」などの感想をいただき、とても満足された様子でした。