- 論文の概要
- 現在,VRなど仮想空間を利用した多くのコンテンツが開発されている.その普及に伴い,仮想空間において長距離を一瞬で移動するなど実現不可能な現象が利用されているが,このような実現不可能な現象には,新しい適切な表現を行う必要があると考えられる.そこで本研究では,仮想空間における長距離の空間移動表現の検証用のシステムとして「ドアクル」を開発した.ドアクルは,仮想空間において身体的動作による操作方法および仮想空間特有の表現を用いることによって,「遠く離れた場所に移動した感覚」を向上させることを目指す.比較実験の結果,身体的動作による操作方法と仮想空間特有の表現を用いた空間移動表現は,移動した感覚や没入感などのユーザに与える様々な感覚を向上させることを確認できた.
- 賞状
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