- 論文の概要
- 防災教育において,地震を疑似体験できる振動装置を搭載した起震車が用いられている. 多数の児童は,起震車によって与えられた震動を「こわい」と感じる傾向はなく,児童の半数は「面白い」と思っていたとの調査結果を述べている. そこで本研究では,家具転倒防止対策の意識を喚起させることを目的としたVRシステム「なかもん」を開発した. 本システムは,家具転倒防止対策がなされていない部屋にいる時の危険性を強調した3DVR映像を用いて, 人々の地震に対する危機意識を喚起し,防災に対する意識付けを図る.本システムは起震車の上で利用してもらうことを想定している. 本稿では「なかもん」の概要と,システムの利用実験について述べる.
- 映像画面例
- 発表中の様子
- 受賞者一覧の写真撮影の様子
支部大会奨励賞:中本 涼菜さん(学部4年)
論文名:「VRを用いた防災教育のための地震体験システムの開発」
学会名等:情報処理学会 関西支部
受賞日:2016年9月26日