※2021年度より再編されます。2021年度はこちらをご覧ください
経済学専攻
経済学は、人と人との複雑な相互依存関係からなる経済システムを解明し、社会の豊かさの増進に寄与することを狙いとしています。21世紀を迎えた今日、経済社会は国内的にも、国際的にも急速にかつ大きく変化してきています。こうした変化のなかで生起し続ける経済現象を冷静に分析し、的確に理解すること、および、必要ならば、政策的な処方を提示することが、経済学の課題です。そして、その必要と意義はますます高まっています。
本専攻は、こうした問題意識をもって、理論的?政策的?歴史的、および、国際的な視点から、包括的に研究?教育を行い、より高度で専門的な分析能力の養成と知識の修得を目指します。
経営学専攻
経営学は、現代市場経済の中で重要な役割を担う企業の行動原理や組織現象などを科学的に分析します。激動し複雑化する経営環境の中で、的確な将来展望をもって経営問題を解決し、戦略的に対応する経営政策の策定能力が、今日われわれに求められています。それを支援するためにも、経営情報システムを構築し、運営する能力を磨くことがますます重要となってきています。
本専攻では、企業経営に関する諸問題に対し、さまざまな角度から分析を進めます。経営諸機能の生成?発展のメカニズムをはじめ、現代の企業社会における意思決定、組織構造、経営戦略のあり方を問題にします。また、会計情報の作成や会計的技法の企業経営への適応、会計制度の変革について議論したり、情報処理技術を駆使した社会?産業システムの分析や経営管理などの方法について研究?教育します。
市場環境学専攻
本専攻は、経済、社会、企業のシステム及びその活動を「市場」という側面から考慮し、市場及びそれをとりまく環境の下での経済、社会、及び企業活動の「公正性」の確保を中心課題として教育?研究を行います。具体的には流通、経済、法律の諸分野を総合した市場及びそれをとりまく環境の新しい分析体系について研究し、当該問題について専門的かつ実践的知見を有する人材の育成を図ります。
市場には財、資金、サービスなどが流れ、この市場へは社会の構成主体として消費者、企業、公的機関が関与しています。三者の間には流通機構が介在し、それを媒介にして経済主体が相互に結びついています。これらの主体の間にはさまざまな情報が流れ、各主体はその情報にもとづいて活動を行っています。そして、市場はそれ自体として独自の動きをするだけでなく、法律、文化、歴史など周辺環境との相互作用のなかで機能しています。とりわけ経済の国際化、情報化にともない諸市場間の交流が活発化し、市場そのものだけでなく市場をとりまく環境も急速に変化しつつあります。市場とそれをとりまく環境との相互作用に焦点を合わせ、学際的に統合したアプローチを行うところに本専攻の特徴があります。